[book review] 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

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残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
橘 玲

幻冬舎 2010-09-28
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一生懸命努力すれば自分の能力は向上できるか?→ 残念ながら無理。
コミュニケーションをうまくやるために、自分を変えられるか? → 自分は変えられない。

勝間和代氏やデール・カーネギー氏が書いているような、世の中にある多くの自己啓発本に対して反証を示した一冊。

ゲーム理論から導かれた、合理的に勝つために必要となる「しっぺ返し戦略」や、なにかしてもらったらお返しをしなくてはいけないと考える、とても強力な「お返しのちから」。
そんな、人間が本来もちえる心理を示しながら、残念ながら人間とは、そんなに器用で優れた生き物ではないのだよ、ということ読者に突きつけてくれる一冊。

そんな不器用な私たちが、この残酷な世界で幸せに生きていくには、現在の評判社会を受け入れ、そこに幸せを見出し、「恐竜の頭の中に尻尾を見出す」しかないと。つまり、ロングテールの中から、フラクタルのように存在する、より小規模なショートヘッドをいかにして発見するか。
今のグローバルな市場は、地球の生態系に匹敵するほど複雑なのだから、そこにそれぞれのニッチを見出すべきだと。

途中、中だるみはあったものの、人間の行動と思考についての分析は十分に深くて納得させられるもの。世の中はきれいごとだけで動いているわけではなく、頑張っても越えられないものはある。下手な自己啓発本よりは、よっぽど真実をとらえているなぁと思わせる良書でした。

私にとってのショートヘッドはなんだろうかと考えるよいきっかけになりました。

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このページは、orvalが2012年1月22日 21:44に書いたブログ記事です。

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