帰省の隙間を狙って、愛媛県の今治に来ています。
25年くらい前の数年間、この町に住んでいました。
当時住んでいたマンションも残っていましたし、お世話になった小学校や幼稚園も、ほとんどそのままの姿で残っていました。
町の中心にあるお城、みんなで競い合って登った桜の木、通っていた公文の教室、同級生の親が経営していた銭湯。
すべての記憶が、当時の記憶よりはこじんまりとしていて、自分の行動範囲のがいかに狭かったのかを思い知らされます。
約2時間ほどの散策、懐かしい景色が、次々と目に飛び込んできて、とってもノスタルジックな時間を過ごすことができました。失いかけていた記憶と、切れかけていたシナプスが次々と再びつながっていくような感覚は、そう滅多に味わえるものではありません。
一方で、想像していなかった景色も飛び込んできました。
かつて造船業とタオル産業で活気にあふれていたこの町も、一部のタオルメーカーを除いては、すっかりパワーを失ってしまいました。その影響でしょうか、市内の小売業もすっかり元気をなくしてしまったようです。
百貨店は営業を停止し、かつて人であふれていた交差点は、すっかり人がいなくなっていまいました。 賑わっていた商店街も今ではシャッター街と化しています。
大阪から東京へと、人にあふれる街を経験した今、この今治の現状は、印象的でした。
産業を活性化させ、若者の流出を止めるためにも、行政と連携した取り組みが必要だという一般論はよく聞きますが、自分の記憶と経験に重ねられるとその印象は強烈です。
さて、夜は今治名物をもとめて焼き鳥屋へ。
今治では、焼けた2枚の鉄板ではさんで焼く焼き鳥が有名なのです。一説ではせっかちな今治人は、鶏肉が焼けるのをまてないので、鉄板ではさんで焼いたという話もあるそうです。
町には人がいないのですが、食べログで人気だった焼き鳥のお店「世渡」は、予約がないと入れないほどの混雑っぷり。
今回は一人だったので、さくっとカウンターの席に座ることができました。
前評判通り、2枚の鉄板ではさむ焼き鳥は、数分で焼けてしまうというスピード感、深みのあるたれと一緒に味わう新鮮な鳥は、ビールとの相性も抜群です。
(大将の目の前のカウンタではさすがに写真をとれず・・・)
「かわ焼」「きも焼」「せせり焼」「せんざんき(唐揚)」「ピーマン詰め」などなど、どれもクオリティは高く、大将の軽快トークも楽しめて、しかもリーズナブルという大満足のお店。
大将のせっかちな雰囲気におされて1時間で食事を終えてしまいましたが・・(苦笑)

コメントする