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2007年11月16日

思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫)思考の整理学 (ちくま文庫)
外山 滋比古

筑摩書房 1986-04
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学校で学ぶ知識は、先生と教科書によって植えつけられるもので、いわばグライダーのようなもの。社会という広い空に飛び立つために必要なアイデア・思考というものはそこにはなく、グライダー人間は、自力で飛び立つことはできない。
自ら飛び立てる飛行機人間になるためには、どうすればよいか、その創造の方法について、多角的に述べた1冊。

1986年に書かれた本ですが、コンピュータの登場について、「コンピュータという極めて優秀なグライダーが現れた今、自らの力で飛ぶことのできない人間グライダーは職を失う」と断言し、思考の重要性を説く、着眼点は素晴らしいものがある。

本を読んだり生活の中でであう、思考のネタ、キーワードを、まずはすぐにメモしておく。次にこれらの1次情報を分類し、整理し、要約し、利用可能な2次情報へと変化させていく。
著者は、1980年代における思考の整理手法として、1次情報をメモしたノートを2次情報のノートへと書き写す作業を行いながら、思考を整理していくという方法を提案している。この過程で頭のなかで行われるメタ思考が重要である。

あふれる情報を自分のものにするには整理することが重要で、そのためには「吸収するために必要ないものを捨てる」ことが大切というわけである。

それから20年以上たって、インターネットの登場やWeb2.0への変化のなかで、情報の流れは大きく変わってきている。ディレクトリ、ブックマーク、タグクラウド、ラベル、ウィキなど、ここ数年で広く認められている情報技術要素は、この本で20年前に示唆されている思考の整理方法を、今の時代の形式で具現化しているものといえるかもしれない。

80年代と大きく異なるのは、その思考の結果を、第3者と容易に共有できるようになったこと。
だけれども、熟成された第2次、第3次情報を集めることはできても、第1次情報を自ら整理していく技術、必要なツールを使いこなす技術というのは、今の時代も、変わらず求められているものではないだろうか。

投稿者 orval : 2007年11月16日 23:39

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