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2007年10月30日
運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術
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人はときどき「運がよかった・悪かった」などという。
たまたま傘を持っていない日に雨に降られて運が悪かったとか、ディズニーランドで偶然にも運よく友人にばったりあったとか。
はたして、それらは本当に「運」などという非科学的な要素による現象なのだろうか?
世の中に溢れかえっている確率に基づいた事象を、とてもわかりやすく説明している一冊。
理系の私としては、驚きというより、比較的論理的な説明手法に感心することのほうが多かった気もする。毎日の占いで、「これ当たっている」と一喜一憂している人にはぜひ読んでほしいかも。
雨に濡れて運が悪かったと思うのは、傘を持っていないことによって濡れてしまったという、ネガティブな事象だけを覚えているからではないだろうか?
傘を持っている日と持っていない日のデータを取って、雨に振られる統計を取ってみると、その地域の一般的な降水確率に比例したデータになるのではないだろうか。
偶然出会ったのかもしれないが、計算してみるとどうだろう。
日本の人口1億人、自分の知り合いが500人いたとする。そうであれば、そうすればディズニーランドで見かけた2000人の中に、知り合いが含まれる確率は、1%もある。ディズニーランドに限らず、100回くらい大きなショッピングモールやテーマパークにいけば、一生のうちに何度かは、知り合いに偶然あうのは必然とはいえないだろうか?
最近ぶっそうなニュースが多い。
近所で殺人事件が起きたというニュースを聞いて、不審者をみてビクビクするかも知れない。でも、統計データを見ると、殺人事件というのは、知らない人が犯人であることよりも、知り合いや身内が犯人であることが圧倒的に多いらしい。マスコミの情報に流されずに冷静に考えると、夜道の不審者におびえるよりも、すぐ近くの知人を怪しむほうが、身は安全なのかもしれない。
ルーレットやブラックジャック、カジノが必ずもうかるのはなぜなのだろうか?ルーレットの「0」と「00」がもたらす確率操作と「大数の法則」を知っている人は、それでもカジノに足を運ぶのだろうか?
などなど、「ポアソン・クランピング」をはじめとする、さまざまな確率論をベースにした、私たちの勘違いを指摘してくれる面白い一冊。
多少の思い込みや、運に頼る機会があるから、生活は面白いのかもしれない。さらに、人は合理的に判断し行動するという前提の株式市場などのマクロ経済ベースの世界では、すべての人がこの確率のマジックに引っ掛からなくなると、分散が減ってより予測しやすい世界になってしまうのかもしれない。
投稿者 orval : 2007年10月30日 22:55
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