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2007年09月23日

ゲーム理論で勝つ経営

ゲーム理論で勝つ経営 競争と協調のコーペティション戦略 日経ビジネス人文庫 (日経ビジネス人文庫)ゲーム理論で勝つ経営 競争と協調のコーペティション戦略 日経ビジネス人文庫 (日経ビジネス人文庫)
嶋津 祐一

日本経済新聞社 2003-12-02
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ビジネスは「戦争と平和」である。
パイを作り出すときには協調(cooperation)し、パイを奪い合うときには競争(competision)するものである。つまり、ビジネスを考えるときには、「競争すると同時に協調しなければらなない」。それぞれが絡み合って、よりダイナミックに形成された環境を、著者はコーペティションと呼んでいる。

この本では、ゲーム理論に基づいて、このコーペティションの考え方を説明し、協調で成功したビジネスケースや、またバランスを崩したために失敗したビジネスケースを多く紹介している。

すべてのプレイヤーを、自分を脅かす競争相手として見る偏った見方がある。しかし、多くのプレイヤーは、競争相手であると同時に補完的生産者である。

ゲーム理論の基本要素である プレイヤー、付加価値、ルール、戦術、スコープのそれぞれについて説明し、後半では多くのケーススタディを紹介する。

最大の利益を得るにはゲームの転換が必要だ。

という見解のもと、プレイヤーの変更で利益を得たアメリカンエクスプレスの例、付加価値を重視した任天堂の例、ルールの変更で成功したGMの例などを、ゲーム理論の視点で丁寧に紹介している。

取り上げられている事例は、80年代以前のものが多く、必ずし現在の状況に当てはまるものではないかもしれないが、得られるものは多い。

ゲーム理論は、組織内部の人間が共有できる重要なツールである。明確でわかりやすいゲーム理論の原理を用いれば、提案した戦略の根拠をわかりやすく説明することができる。

ゲーム理論に触れてみるには、本書でも取り上げられている例が面白い。大学教授のアダムと26人の学生との間のゲームである。アダムの持つ26枚の黒のカードと、26人の学生がそれぞれもつ赤のカード。黒と赤のペアをつくれば、大学から100ドルが提供されるというゲームである。

学生同士の交渉はなし、というルールのもとでは、学生の取り分は50ドルに収束するはずである。

では、アダムの持っているカードが3枚減って23枚の場合には、それぞれの取り分はどうなるであろうか・・・。ここにゲーム理論の面白さがある。

投稿者 orval : 2007年09月23日 23:51

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