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2007年08月28日
ロストジェネレーション―さまよう2000万人
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バブル崩壊後の「失われた10年」に大人になった、今年25歳から35歳の世代をロストジェネレーションと著者は定義している。
バブル崩壊で負債を抱えた多くの企業は、場当たり的な対策として雇用を絞っていった。そのあおりをうけて、この世代は、フリーターや非労働者がとても多い世代である。
会社員であることが必ずしも幸せの人生とは限らないけれど、住宅事情・物価・教育費用・年金などを考えると、ある程度自立した生活を送るには、一定の金銭的豊かさが必要な社会が、目の前には現実としてある。
私たちは、その社会で生き抜くための、いくつかの機会をロストしてしまった世代というわけである。
「こんな時代に誰がした?」なんてことにも客観的に触れられているが、著者のリサーチによると、当事者にはそういう意識がない世代でもあるという。
戻りつつある高い就職率の中で順調に就職をしていく後輩を横目に見ながらも、当事者としては人を責めて、羨ましがってももしょうがないし、「なんとかしなくては。」という意識も弱いそうだ。
一方で、この世代にはホリエモンらをはじめとするトンガったリーダーたちも多く存在する。
もしかしたら彼らの実績は、将来的な不安などを覚えざるを得ない世代だったからこそ、自分のもつ付加価値を生かす別の道を選択した結果なのかもしれない。
「僕らは損をしてきた世代。でも穴のあいた世代に生きるからこそ、乗り越えた時は強いはず」とは、なんとも勇気づけられるコメントだと思う。
著者の主観に対しては賛否両論あるとは思うが、さまざまなデータをもとに、この世代の生きざまをリアルに紹介している視点は刺激的。
25歳から35歳というと、子供ができる世代でもある。
ロストしてしまった自分たちの境遇を変えることにまで意識が回らないまでも、次の世代のために何ができるのか、彼らを受け入れる社会・日本をどうしなくてはいけないかなどを、ちょっと考えさせられた気がする、そんな一冊。
投稿者 orval : 2007年08月28日 22:47
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