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January 21, 2007

時間ってなんだ?哲学ってなんだ?

時間はどこで生まれるのか時間はどこで生まれるのか
橋元 淳一郎

集英社 2006-12
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SF作家でもあり、大学教授でもある 橋元氏による時間論。

大学時代に習った、量子力学や基本的な物理学の領域を超えて、哲学と物理学との関係にまで迫る。

時間って何?という問いには、どうやら答えはないらしい。
時間という概念自体が、なんらかの測定系をもってしか事象をとらえることのできない人間が定めたものであって、それは人間の主観が生み出した生命的時間概念である。
ミクロな物理の世界に物理学的な時間が存在することの証明は存在しない。

というような内容を、物理学・量子力学を利用して巧みに説明している。

一方で、時間というテーマは、格好の哲学的テーマでもあるらしい。カントをはじめとする多くの哲学者がそのテーマについて論じている。しかし、それらの多くはニュートンの時代の物理学をベースにしたものであって、現在物理の視点からは、ずいぶんと乖離しているとのこと。
数字と式で埋められる物理の世界とスピリチュアルな哲学の世界がこれほどに密接にかかわっているということが、妙に新鮮だった。

本書では、さらっと、あの「タイムマシン」の実現性についても触れられている。本書的にいえば、エントロピー増大の法則のあるマクロな事象化では、少なくとも人といった物理体は、過去には戻れないそうである。

途中、わかりにくい表現もいくつかあるが、学生当時理解困難だった量子力学・不確定性原理などをさらっと明快に説明しているあたりは、驚きである。
ぜひ、学生時代に目を通しておきたい一冊。

投稿者 orval : January 21, 2007 9:16 PM

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