2007年01月06日
技術者倫理
テレビの番組で興味深いテーマについて議論があったので、メモ。
最近、ものづくりの市場において、品質問題などが多く語られるようになってきた。
これは、技術者個人の品質意識が低下しているからであろうか?
番組いわく、答えはNO。
技術者個人の倫理感は、今も昔も変わることなく高いレベルのものが保たれている。
20世紀の目覚しい技術の発展の歴史は、個々の技術者の優れた倫理感のもとに成長
してきたともいえるのではないだろうか。
例えば、こんな話がある。
技術が常に先頭にあった60年代、光化学スモッグなどの環境問題が露見しはじめ
ていた。多くのメーカーも環境についてようやく注目されはじめた頃だったが、メー
カーの責任あるマネージャたちは、環境への取組みをアピールし、企業イメージを
上げようと考えた。環境保全をビジネスの一環として捉えたわけである。
しかし当時の、現場技術者たちは反論した。
環境への取組みは、会社のためにコスト制約をもってやる事ではない、われわれの
子供たちに青い空を見せ続けるために、当然のこととして行うべきだ。
いち早く環境への取組みを行い、環境を汚染しない新技術を開発したそのメーカー
はその技術を惜しむことなく、他のメーカーへと技術供与することを選択したとい
う。
もし、技術者たちがマネージャに従い、限られたコスト制約の中でしか、環境対策
を行なわなければ、その技術が公開されなければ、もしかしたら21世紀の地球は
もっとひどい事になっていたかもしれない。
きっと、環境に限らず品質などに関するこうした事例は、現在のメーカーでも多く
あるはず。
技術者倫理を高く保つために気をつけておくこと
「技術で他者に危害を与えてはいけない」
「技術者としての意見を上位層に通すために、普段から全力で職務にあたり、その
分野における自分の意見の重要性を周囲に認めさせること」
「世界中で、この事実(品質に関する危険なサイン)に気づいたのは私だけだ!と
いうときに、いかに行動するかを常に考えるべき。その際に、決して個人的な事情
を優先させてはいけない。」
自分の失敗を打ち明けるのがいやだとか、新しい仕事が増えてしまうなど個人的な
理由で、見てみぬふりをしてはいないだろうか。
エンジニアである以上、高い倫理観をもって仕事にあたりたい。
投稿者 orval : 2007年01月06日 14:37
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