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September 08, 2006

集中の時間の蓄積 「シリコンバレー精神」

シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土
梅田 望夫

筑摩書房 2006-08-10
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「ウェブ進化論」の著者が、自分の経験をもとに、この10年のシリコンバレーの変遷と、シリコンバレーのもつ、特異な世界観と空気を伝える1冊。

Linuxの創始者リーナス・トーバルズをはじめとするナードな人々こそが、シリコンバレーの象徴だという。(大好きなプログラミングを朝から晩まで誰にも邪魔されずにやっていたいと考える人々をナードと読んでいる。)
彼らが自由に振舞った時代から、マイクロソフトやネットスケープなどの資本主義に飼いならされていったのがこの10年だったと。

彼いわく

シリコンバレーには、数十万人のエンジニアやプログラマが約7000社のハイテク企業で働いている。ほんの一部の人たちを除いて、彼らも大半の時間を一人ぼっちで、個室に、あるいはブースにこもって、自分の仕事をして過ごしているに違いない。そしてその大勢の人たちの「集中の時間」が蓄積してはじめて、思いがけないスピードで戦略が実行されたり新しい製品や技術が生み出されるのである。

まさにその通りだと思った。日本では、ひとりでこもって、パソコンに向かう仕事のスタイルがあまりよしとされない文化がある。さらに、プログラマとして雇用し、企業がそれを強要している場合も、多くのプログラマは無駄な会議に時間をとられることに不満を抱いている。

「ピープル・ウェア」の中でトム・デマルコも言っているように、フロー状態(精神が集中して瞑想状態になっていること)は、思いがけない時間の質を生み出す。

90年代のシリコンバレーという、いわばオタクの集まりの中で、うまくエンジニアをフロー状態に保つことができた風土が、多くの成功企業を生み出したのだと思う。

その代表格であるグーグルとWEB2.0についても著者は触れている

グーグルに世界の注目が集まっている。ネット時代の「次の10年」の創造に向けて失踪するべき方向がWeb2.0でまとめられた。ここで重要なのはWeb1.0時代とでも言うべきネットブーム到来時に、グーグルは1社だけ違うことをしていたということである。「Web3.0」時代を切り拓くであろう「いずれ次のグーグルになる若者たち」が必ずどこかにいて、ほかの人たちとは全く違うことを考えているに違いない

投稿者 orval : September 8, 2006 11:28 PM

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